より良い治療のための取り組み
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専用オペ室・特診室での手術
歯科医院のユニット(診療台)の周りには、唾液・血液・歯の切削片などが飛散するものです。そして、それらから院内感染を引き起こす可能性があります。インプラント手術はユニットで行なえますが、いくら衛生管理を徹底しているとはいえ、そのような環境で行なうことは、患者様への配慮に欠けていると言わざるをえません。やはり手術は、室内の清潔な空気が汚染されないようなシステムが導入されているなど、感染予防対策の設備が整った完全個室の専用オペ室で行なう必要があります。
専用オペ室は、衛生状態が維持されているだけでなく、手元に影を映さず精密に処置するための無影灯や、手術中の患者様の脈拍や血圧を把握できる生体管理モニターを設置するなど、手術への態勢が整った環境となっています。
より精確な治療のためのガイデッドサージェリー
当院では、ガイデッドサージェリーによるインプラント治療を行なっています。ガイデッドサージェリーとは、3Dシミュレーションソフトやサージカルガイド(手術用テンプレート)を使ったインプラント手術のことをいいます。
まず、歯科用CTの画像を3Dシミュレーションソフトにより解析し、理想的なインプラントの埋入位置・角度から最終的に取りつける人工歯の形まで、すべてをコンピューター上でシミュレーションします。次に、デジタル処理で作製されたサージカルガイドを使い、実際にインプラントを埋め込みます。微妙な埋入位置・角度もすべてこのサージカルガイドが補助するので、精密なインプラント手術をご提供できます。
なお、シミュレーションでは、立体的でリアルな画像が表示されるので、患者様はご自分のインプラント治療についてきちんと理解でき、安心したうえでインプラント手術に臨むことができます。
歯科用マイクロスコープ
マイクロスコープとは顕微鏡のことです。マイクロスコープを使うと、患部を肉眼の2~24倍に拡大して見られるので、これまで肉眼でもルーペ(拡大鏡)でも見ることができなかった、歯の周りの微細な構造や歯周ポケットの内部などを、しっかりと確認できます。
たとえば、インプラントを埋め込む場合、特に前歯であれば見た目の美しさも重要になります。マイクロスコープを使うことにより、インプラントを埋め込む位置や歯肉の状態などを細部まで確認しながら、細かい作業を行なうことができるので、機能性と審美性を兼ね備えたより精密なインプラント治療をご提供できるのです。もちろん、良好な治療結果の維持にもつながります。
歯科用CT
歯科用CTとは、コンピューターによる断層撮影を行なう装置のことで、これにより3Dの立体的な情報を得られます。平面的な情報しか得られなかった従来のレントゲンとは異なり、神経や血管の走行位置、骨の質や量などを、立体的かつ精密に把握できます。
CTはさまざまな治療に使えますが、特にインプラント治療で効果を発揮します。インプラント手術では顎の骨に穴を開ける必要があり、その内部の状態を知ることが大切ですが、これらは直接目で見ることはできません。しかしインプラントの手術前にCTによる検査をすることで、事前にインプラントを埋め込む位置などを決めることができます(ガイデッドサージェリーでのインプラント手術に活用できます)。
事前に詳細な情報を得られることで、手術時間の短縮、術後の痛み・腫れの軽減などにつながり、患者様の負担の少ない治療を行なうことができます。
CTは埋め込んだインプラントの状態や顎の骨の状態を確認するなど、治療後にも有効に利用できます。
院内感染対策
院内感染とは、患者様がかかっている感染性の病気が、院内で他の患者様に移ってしまうことです。
歯科医院では、唾液・血液・切削片などが飛散したり、さまざまな器具を介したりすることで、感染症を引き起こす可能性があります。
それらの院内感染が起きないよう、衛生管理に細心の注意を払い、以下のような予防対策を徹底しています。
ディスポーザブル
歯科医師・歯科衛生士が治療で使うマスクやグローブ、患者様にお使いいただくエプロンやコップなどは、すべてディスポーザブル(使い捨て)にし、複数の患者様に使い回すことなく、その方の治療が終わるごとに廃棄しています。
高圧蒸気滅菌器
高温高圧の飽和水蒸気により、器具を滅菌する高圧蒸気滅菌器を設置しています。探針やミラー、タービン(切削器具)などはその患者様の治療が終わるごとにこの装置にかけ、細部まで滅菌しています。
滅菌パック
患者様の治療に使う器具は、洗浄後に1セットずつ滅菌パックに個包装し、高圧蒸気滅菌器にかけています。治療を始める直前に患者様の前で開封するので、衛生的な器具をお使いいただけます。